2025.01.03/column

ヒートショックを防ぐ高気密・高断熱のお家とは。

皆さん、こんにちは。ナチュレ広報部です。

寒い季節になると、室内でのヒートショック事故が増えるという話を耳にしたことはありませんか?特に、お風呂やトイレなど温度差が大きい場所では、そのリスクが高まります。

  

今週のコラムでは、ヒートショックの基礎知識と、その予防策として注目されている「高気密・高断熱」の住宅について、詳しく解説していきます。特に高齢者や小さなお子様がいるご家庭は、ぜひ最後までお読みください!

ヒートショックの基礎知識


 

ヒートショックが起こる原因

ヒートショックは、急激な温度差によって血圧が急上昇または急下降し、心臓や脳に負担がかかることで発生します。急激な温度変化は、特に冬季の暖かいリビングから寒い浴室やトイレに移動する際に生じやすく、血管が急激に収縮したり拡張したりすることで、失神、心筋梗塞、脳卒中などの重篤な症状を引き起こすことがあります。

起こりやすい場所や人の特徴

ヒートショックが起こりやすい場所として、お風呂場、トイレ、玄関などが代表的です。特に、浴室での温度変化は大きなリスクを伴います。例えば、冬季に室温20℃のリビングから、5℃ほどの寒い浴室に入ると、その急激な温度差により血圧が大きく変動し、ヒートショックが起こりやすくなります。

入浴中は非常に危険で、「警察庁交通局調べ」によりますと、年間の交通事故での死亡者が約4,000人なのに対して、入浴中の死亡事故人数は約19,000人にもなります。

 

さらに、ヒートショックのリスクが高いのは、高齢者や持病を持つ方です。特に、血圧が不安定な方や心血管系の疾患を持っている方は要注意です。また、小さなお子様は体温調節が未熟であり、適切なケアが必要です。

 

ヒートショックを防ぐ“高気密”とは


 

ではヒートショックを防ぐ「高気密のお家」とはどんなお家なのでしょうか。

「気密」について詳しく解説していきます。

“気密”の基準

高気密住宅とは、建物の隙間を最小限に抑え、外部との空気の出入りを極力制限した住宅のことです。気密性能は、C値(相当隙間面積)で測定され、数値が低いほど気密性が高いことを示します。具体的には、C値が1.0以下であれば高気密住宅として評価されます。

 

高気密にすることで、暖房効率が向上し、室内の温度が安定します。これにより、温度差が原因で起こるヒートショックのリスクが軽減されます。また、高気密な住宅では、エネルギー消費が抑えられるため、家計にも優しい住宅と言えます。

“気密”で重要な窓の性能

窓は、建物の中でも熱の出入りが激しい部分です。高気密住宅では、窓の性能が極めて重要な要素になります。二重サッシやLow-Eガラス(特殊な金属膜をコーティングしたガラス)を使用すると、断熱性能が向上し、室内の温度変化を最小限に抑えられます。

 

窓の性能が高いことで、冬の寒気を遮断し、室内の暖かさを保つことができます。また、遮熱性能も高まるため、夏の暑さも防げます。結果として、一年を通じて快適な住環境を実現でき、ヒートショックのリスクを低減します。

 

ヒートショックを防ぐ“高断熱”とは


 

“断熱”の基準

断熱性能は、建物全体の熱損失を抑えるために非常に重要です。断熱性能を評価する際には、UA値(外皮平均熱貫流率)が用いられ、こちらも数値が低いほど断熱性が高いことを示します。寒冷地では、UA値0.5以下が理想とされています。

 

高断熱住宅は、暖房や冷房による室内温度の維持がしやすく、急激な温度変化を避けることでヒートショックのリスクを低下させます。室温が一定に保たれることで、冬でも快適な空間が確保されます。

断熱工法と断熱材

断熱工法には主に「充填断熱工法」と「外張り断熱工法」があります。充填断熱工法は、壁や天井に断熱材を詰め込む方法で、比較的コストが抑えられます。外張り断熱工法は、建物全体を外側から覆う方法で、隙間が少なく断熱性能が高いのが特徴です。

 

断熱材には、グラスウールや硬質ウレタンフォーム、セルロースファイバーなどがあります。これらの材料を適切に選んで組み合わせることで、断熱性能を最大限に引き出し、ヒートショックの予防効果を高めます。

 

高気密・高断熱を実現しているナチュレのお家


 

ナチュレの住宅は、高気密・高断熱の設計を徹底しています。C値0.9以下、UA値0.52以下を実現した住宅を提供し、冬でも室内の温度差が少ない快適な住環境を実現します。

 

また、ナチュレでは、窓の性能にも特にこだわり、二重サッシやLow-Eガラスを標準仕様としています。断熱材には、熱伝導率の低い素材を使用し、充填断熱と外張り断熱を組み合わせることで、断熱性能を高めています。これにより、エネルギー効率が高く、家族全員が安心して暮らせる住まいを提供します。

快適なナチュレのお家をぜひ見に来てみませんか?

健康な暮らしを守る家


 

ヒートショックは、寒い季節に起こりやすい重大な健康リスクです。

しかし、高気密・高断熱の住宅を選ぶことで、そのリスクを大幅に低減できます。温度差の少ない快適な住環境を実現し、家族の健康を守りましょう。