2025.11.12/column
2027年から始まるGX ZEH(新ZEH)とは?カーボンニュートラル時代の住まい選び

皆さん、こんにちは。ナチュレアンドホーム広報部です。
電気料金の上昇や自然災害の増加など、暮らしを取り巻く環境は大きく変化しています。
かつて感じた四季の移ろいも、今では「夏から冬へ」と一気に変わる年も。
その背景にあるのが地球温暖化です。
日本は2030年のカーボンニュートラル実現を目指し、新たな住宅基準「GX ZEH」が注目されています。
未来の子どもたち、そして今を生きる私たちのために——GX ZEHは、持続可能な住まいの新しいかたちです。
目次
2030年に向けたカーボンニュートラル社会と住宅の関係
日本は2030年までに温室効果ガスの排出量を46%削減
2050年にはカーボンニュートラル(実質排出ゼロ)を実現することを目標に掲げています。
この大きな目標を達成するために欠かせないのが、住宅の省エネ化と再エネの普及です。
その中でいま注目されているのが、新しい住宅基準 「GX ZEH(ジーエックス・ゼッチ)」
経済産業省が、2025年9月に新定義を公表し、2027年度から本格的に運用が始まる予定の次世代型GX ZEH(新ZEH)です。
これまでのZEHを進化させ、より持続可能で自立性の高いエネルギー住宅を目指す基準として、住宅業界で大きな話題になっています。
▼ZEH住宅についてさらに詳しく知りたい方はこちら▼
国土交通省が公開している「省エネ性能表示制度」の概要資料をご覧ください。
GX(グリーントランスフォーメーション)とは?
GXとは「Green Transformation(グリーン・トランスフォーメーション)」の略で、エネルギーを化石燃料から再生可能エネルギーへと転換し、社会全体を持続可能な形に変えていく取り組みのこと。
この考え方を住宅に取り入れたものが「GX ZEH」です。
GX ZEHとは?従来のZEHとの違い
ZEH(ゼッチ)は、太陽光で電気を「つくり」、高い断熱性能で「ムダを減らす」ことで、家で使うエネルギーを実質ゼロに近づける住宅です。
いわば、“電気を自給自足できる省エネな家” がZEHの考え方です。
一方、GX ZEHはそれをさらに進化させた住宅。
「つくる」だけでなく、“ためて・守る・つなげる” という視点が加わっています。
太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めて夜間や停電時に使ったり、再エネを地域でシェアしたり――
GX ZEHは、“エネルギーに強い家”、そして“未来を支える家”とも言える次世代の住まいです。
ZEH
「電気をつくって使う家」
エネルギー消費を減らし、使う分を創ることで実質ゼロへ
GX ZEH
「電気をつくって、ためて、守る家」
脱炭素社会に向けて、省エネと再エネの両立をさらに強化
停電時でも安心できるレジリエンス性や、地域全体で再エネを活かす仕組みまで考えられた、新しい時代のスタンダードです。
■表で見る「ZEH」と「GX ZEH」の違い
| 従来のZEH | GX ZEH (新ZEH) | |
|---|---|---|
| 省エネ基準※1 | 20%以上削減 | 35%以上削減 |
| 断熱性能 | 断熱等性能等級5 | 断熱等性能等級6 |
| 太陽光発電設備搭載 | 必須 | 必須 |
| 蓄電池 | 不問 | 必須(容量の条件無し) |
| HEMS※2 | 不問 | 必須 |
| 運用開始 | 2016年頃 | 2027年本格運用予定 |
| 補助金 | 国・自治体のZEH補助対象 | 新たな支援策が発表予定 (2025年11月時点未定) |
※1 再エネを除き、基準一次エネルギー消費量から
※2 HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)とは、「Home Energy Management System」の略。家庭内の電力使用量を“見える化”し、無駄のない賢い電気の使い方をサポートする仕組みです。
GX ZEHは、「つくって使う」から「つくって支える」住まいへ。
災害時の停電など、もしもの時にも家族の暮らしを守れる“安心の家”が求められています。
■参考記事■
→ 高気密高断熱住宅が光熱費を節約できる理由
(断熱性能がGX ZEHの基本性能に直結)
なぜ?GX ZEHの家が良い?
電気料金の上昇や災害時の停電リスクなど、暮らしを取り巻くエネルギー環境は年々厳しさを増しています。
さらに、地球温暖化の影響で気候そのものが変化し、「日本の四季がなくなってきた」と感じる方も多いのではないでしょうか。
少し前までは、暑い夏を乗り越えると心地よい秋が訪れ、季節の移ろいを感じながら暮らしていました。
しかし最近では、夏から一気に冬へと季節が移るように感じるほど、気候の変化が急速に進んでいます。
この美しい四季を次の世代に残すためにも、今できることから始めることが大切です。
その一歩が、環境にやさしくエネルギーを自給できるGX ZEHの住まいを選ぶことです。
GX ZEHの家は、太陽光や蓄電池を活用して「できるだけ電力会社に頼らない暮らし」を実現し、家族にも地球にもやさしい新しい住まい方を提案します。
GX ZEHでは、
・太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めて夜間利用
・EV(電気自動車)と住宅の電力を相互利用(V2H)
・再エネの地産地消を促進
といった仕組みを通して、家庭が小さな発電所のように機能することを目指しています。
これは単に家計の光熱費を抑えるだけでなく、地域全体でカーボンニュートラルを実現するための重要な一歩でもあります。
GX ZEH住宅を検討する際のチェックポイント
GX ZEH仕様を目指す際には、次のポイントを確認しましょう。
| 1.断熱性能(外皮性能) | 断熱等級6〜7相当の性能を確保 |
|---|---|
| 2.創エネ・蓄エネ設備 | 太陽光発電と蓄電池の組み合わせが基本 容量のバランスをチェック |
| 3.エネルギー管理システム(HEMS) | 消費電力や発電状況を可視化し 賢くエネルギーを使う仕組み |
| 4.将来的な拡張性 | EV・V2H対応コンセント、スマート分電盤など GX時代に対応できる設計が理想 |
今後のスケジュールと補助金の見通し
今後のスケジュールと補助金の見通し
・2027年度→GX ZEHの本格運用スタート
・2025年9月→「GX ZEH」の定義発表(経済産業省より)
・2025年秋現在→補助金制度は未定(今後、国や自治体の支援策が発表される見込み)
最新の情報は、国交省・経産省・環境省の公式発表や、住宅会社の最新ニュースを定期的にチェックしておくことをおすすめします。
補助金の最新情報が公開され次第、Nature & Home MAGAZINEで記事を更新します。
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GX ZEHは「未来のスタンダード住宅」
GX ZEHは、これからの時代に欠かせない「次世代のエネルギー住宅」です。
脱炭素社会に貢献しながら、光熱費削減・快適性・防災性をすべて両立できる。それがGX ZEHの大きな魅力です。
補助金の有無に関係なく、長期的に見れば家計にも地球にもやさしい「未来のスタンダード住宅」になるでしょう。
未来の子どもたち、そして今を生きる私たちのために。GX ZEHで持続可能な住まいを検討しませんか?
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高松市、丸亀市、坂出市、善通寺市、観音寺市、
さぬき市、東かがわ市、三豊市
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