2024.11.01/column

夫婦で支払う住宅ローン。ペアローンと収入合算の賢い選び方

ナチュレ コラム

皆さん、こんにちは。ナチュレ広報部です。

住宅購入の際に、ほとんどの方が利用される「住宅ローン」ですが、ペアローンや収入合算という言葉はご存じでしょうか?近年、住宅価格の高騰もあり、共働き世帯が急増し、住宅ローンも単独ではなく、夫婦で協力して行う方が増えています。

ぜひ住宅ローンの様々な借り入れの方法を知って、上手に活用してください!

ペアローンと収入合算のちがい


 

住宅ローンの借入可能額は、債務者(借りる人)の収入が基準となります。 ペアローンと収入合算どちらも、1人で借入れする場合に比べて借入額を増やせるというメリットがあります。そのため、住宅にかけれる資金が増え、妥協せず安心して住宅を購入できるようになります。

▶ペアローン

ペアローンは、夫婦や親子などが2人で1つの住宅に対して、それぞれ住宅ローンを別々に組む方法です。 

支払うを行う2人それぞれが契約者としてローンの支払いを行います。ご主人様が2,000万円、奥様も2,000万円を借り入れできる場合、合計4,000万円のローンを組むことが可能となります。このように、収入を合算して借入可能額を最大化できる点が大きな特徴です。

 

ペアローンでの支払い方法を行う方が増えている背景としては、物価価格・住宅価格の高騰に伴って共働き世帯が増えていることが主な理由として考えられます。1人のローン契約だけでは借入可能額が低く、希望の住宅購入が難しい方も、ペアローンで夫婦それぞれが住宅ローンを組めば、希望している住宅購入が出来る可能性が大きく上がります。

▶収入合算

収入合算はペアローン同様に、夫婦や親子など2人の収入を合算しての借入可能額を増やすことができますが、どちらかが1人がメインで1本の住宅ローンを契約することがペアローンとの大きな違いとなります。

 

主に夫婦で年収の多いほうが住宅ローンの契約者となり、もう一人が「連帯保証型」または「連帯債務型」のどちらかを選択する流れとなります。2つの違いについてそれぞれ説明していきます。

●連帯保証型

連帯保証型は夫婦のどちらか1人がが債務者、もう一方が連帯保証人となる返済方法です。

原則として、返済義務は基本的に契約をしている債務者にありますが、債務者の返済が滞った際は、連帯保証人が代わりに返済を行わなければなりません。

 

連帯保証型は連帯債務型と比べて取扱っている金融機関が多いのが特徴となりますが、連帯保証人は住宅ローン控除が適用されず、一般的に団体信用生命保険への加入もできません。

●連帯債務型

連帯債務型は夫婦のどちらかが主たる債務者、もう一方が連帯債務者となる返済方法です。

基本的に両方に返済義務があり、いずれか1人の返済が滞った際は、もう一方に2人分のローン返済義務が発生します。

 

連帯債務型では、債務者と連帯債務者の両方に住宅ローン控除が適用可能ですが、連帯債務型は取扱う金融機関が限られています。連帯債務型を選択しようと思っても、希望の金融機関では対応していない場合があるため注意が必要となります。

 

メリットデメリットの早見表


 

メリットとデメリット

ではそれぞれ、のメリットとデメリットを表にまとめて比較して見てみます。

ペアローン 【メリット】
・2人とも住宅ローン控除を受けることができる
・2人とも団体信用生命保険の対象となる
※ただし、保険金額は各々の借入金額に伴う

【デメリット】
・契約数が2本となるので、事務手数料などの諸経費負担が増える
収入合算(連帯保証型) 【メリット】
・契約数は1本なので、借り入れに必要な諸経費を抑えることができる

【デメリット】
・団体信用生命保険は、主契約者のみ対象である
・住宅ローン控除の適用も主契約者のみ対象である
収入合算(連帯債務型) 【メリット】
・2人とも住宅ローン控除を受けることができる
・契約数は1本なので、借り入れに必要な諸経費を抑えることができる

【デメリット】
・団体信用生命保険は、主契約者のみ対象である

ペアローンに向いている人


 

ペアローンのメリットとデメリットを踏まえどのような方がペアローンに向いているか、いくつかご紹介します。

夫婦ともに安定した職業についている

夫婦ともに団体信用生命保険に問題なく加入できる

出産や育児休業を経ても職場に復帰できる

ペアローンを利用する場合、夫婦ともに安定した収入を得られることが重要になります。

夫婦のどちらかが将来的に安定した収入を得られるかどうか不安な方は、収入合算の選択を推奨いたします。

 

収入合算に向いている人


 

では続いて、収入合算に向いているのはどのような方でしょうか。以下の通りになります。

ローン借入時の諸経費を抑えたい人

将来的に夫婦のどちらかが支払いの不安が出る可能性がある人

単独でのお借入のご不安があり、諸経費を抑えたい方は収入合算の選択が適しています。

 

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無理のない返済計画を。


 

ペアローンや収入合算を使ってのお借入れは、借入額を増やすことで住宅選びの選択肢を増やせるのは魅力的ですが、当然ながら住宅ローンの返済額も増えてしまいます。

 

現状の収入だけではなく、将来2人の収入がどうなるのか、また妊娠・出産・教育などのライフイベントを想定している場合、お互いどういう希望を持っているのかなどを話し合った上で、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。