2025.05.16/column
住宅ローンの借入額を決める基準と注意点
皆さん、こんにちは。ナチュレ広報部です。
住宅ローンの借入額を決める際、「どのくらい借りられるのか」「無理なく返済できるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。住宅ローンは長期にわたる大きな負担となるため、慎重な計画が必要です。
今回のコラムでは、住宅ローンの借入額を決める基準や注意点について、解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
住宅ローンの借入額を決める3つの基準
1.年収
住宅ローンの借入額は、一般的に年収の5〜7倍が目安とされています。
例えば、年収500万円の方であれば、借入額は2,500万円〜3,500万円が適正と考えられます。ただし、金融機関は「返済負担率」を重視しており、これは年収に対する年間返済額の割合を示します。多くの金融機関では、返済負担率を30〜35%以内に抑えることを求めています。
2.年齢
住宅ローンの借入時年齢も重要な要素です。多くの金融機関では、完済時年齢が80歳未満であることを条件としています。
例えば、35年ローンを組む場合、45歳までに借入を開始する必要があります。若いうちにローンを組むことで、返済期間に余裕が生まれ、月々の返済額を抑えることができます。
3.月々の返済額
住宅ローンの月々の返済額は、家計に大きな影響を与えます。一般的には、月収の25%以内に収めることが望ましいとされています。
例えば、月収30万円の方であれば、月々の返済額は7.5万円以内が適正です。これにより、生活費や教育費、老後の資金など、他の支出とのバランスを保つことができます。
月々の返済額を左右する3つのポイント
1.返済期間
返済期間が長いほど、月々の返済額は少なくなりますが、総返済額は増加します。
例えば、3,000万円を金利1.5%で借り入れた場合、返済期間が30年だと月々の返済額は約10.3万円、総返済額は約3,700万円となります。
一方、返済期間が35年だと月々の返済額は約9.3万円、総返済額は約3,900万円となります。自身のライフプランに合わせて、適切な返済期間を選択することが重要です。
2.返済方法
住宅ローンの返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。
元利均等返済は、毎月の返済額が一定で家計管理がしやすい反面、総返済額が多くなる傾向があります。
元金均等返済は、元金部分が一定で、利息が徐々に減少するため、総返済額は少なくなりますが、初期の返済額が高くなります。自身の収入状況や将来の見通しを踏まえて、適切な返済方法を選択しましょう。
3.金利
金利の種類には、固定金利型、変動金利型、固定期間選択型があります。
固定金利型は、返済期間中の金利が一定で、将来の返済額が予測しやすいメリットがあります。
変動金利型は、金利が市場の動向に応じて変動し、初期の金利が低い傾向がありますが、将来的に返済額が増加するリスクがあります。
固定期間選択型は、一定期間は固定金利で、その後は変動金利に移行するタイプです。自身のリスク許容度や市場の動向を考慮して、適切な金利タイプを選択しましょう。
月々の返済額を決める際の注意点
▶住宅ローン以外のランニングコストに注目
住宅購入後には、住宅ローンの返済以外にも、固定資産税、火災保険、修繕費などのランニングコストが発生します。
これらの費用を考慮せずに住宅ローンを組むと、家計が圧迫される可能性があります。例えば、年間の固定資産税が10万円、火災保険が2万円、修繕費が5万円かかる場合、年間で17万円の追加支出となります。これらの費用を事前に見積もり、返済計画に組み込むことが重要です。
▶金利の変動リスクに備える
変動金利型の住宅ローンを選択した場合、将来的に金利が上昇すると、返済額が増加するリスクがあります。
例えば、金利が1%から2%に上昇した場合、月々の返済額が約1万円増加する可能性があります。金利の変動リスクに備えて、返済額の増加に対応できるよう、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。
早期完済のメリットと注意点

住宅ローンの返済にゆとりが生まれたときには、「繰り上げ返済」を行うことで総支払額を減らすことができます。では簡単に、繰り上げ返済のメリットと注意点を解説していきます。
▪ メリット ▪
繰り上げ返済とは、本来の返済額に加えて、追加で任意の金額を返済する方法の事を言います。
繰り上げ返済で支払ったお金は元金の返済にあてられるため、利息の対象となる金額が少なくなり、総支払額を短縮できる点が大きなメリットと言えます。
また、繰り上げ返済の方法には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。
期間短縮型は、繰り上げ返済をした分だけ支払期間が短くなる方法で、一方、返済額軽減型は、支払期間に影響を与えない代わりに、毎月の返済額を減らすことができます。
早期完済を目指すなら期間短縮型、毎月の家計にゆとりがほしい場合には返済額軽減型を選びことがおすすめです。
▪ 注意点 ▪
繰り上げ返済をする場合、金融機関によっては手数料がかかってしまうことがあります。そのため、事前に手数料の金額や仕組みについて調べておくことが大切です。
また、手元の資金をすべて繰り上げ返済にあててしまうと、万が一のときには家計が不足してしまう可能性があります。無理に繰り上げ返済をするよりも、一定の金額は手元に残しておけるように意識することが重要なのです。
住宅ローンは、さまざまなローンのなかでも低金利な融資ですので、繰り上げ返済はライフステージの変化を考慮したうえで、それでもゆとりがあるときに行うようにしましょう。
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住宅ローンの借り入れ計画は慎重に。
住宅ローンの借入額は、年収、年齢、月々の返済額などを基準に、無理のない金額に設定することが大切です。返済期間や金利の種類、住宅ローン以外のランニングコストにも注意を払いましょう。将来の生活設計を見据えた支払い計画を立てることで、安心して長く住み続けられる住まいを実現できます。