2024.05.24/column
住宅購入前に必見!省エネ住宅とは?
皆さん、こんにちは。ナチュレ広報部です。
“省エネ住宅”という言葉をご存じでしょうか?
「言葉は知っていても詳しくはよくわからない」「言葉自体初めて聞いた」という方に向けて今回は、住宅における省エネとはどのようなものか、またどんなメリットがあるかを順番にお伝えしていきます。
聞きなれない言葉が少し出てきますが、住宅購入の際の大切なキーワードになってくるのでぜひ、ご一読ください!
目次
省エネ住宅とは
まずはじめに省エネ住宅とは、エアコンや照明など、家庭で使うエネルギー消費量を抑えるための設備や建築資材を導入した住宅のことです。
「住宅における3つの省エネ機能」
1.断熱 = 室内外の熱を伝わりにくくして快適な住み心地を実現する機能。
2.日射遮蔽 = 室内に入る日射量(太陽から放射されるエネルギー)を抑える機能。
3.気密 = 部材同士の隙間を少なくし、空気の流れを抑える機能。
省エネ住宅の2つの性能基準
①断熱等性能等級
断熱等性能等級とは、住宅の断熱性能のレベルを1~7の数字で表したもので、数字が大きいほど断熱性能が高いです。断熱性能が高いほど、外気の暑さや冷気を住宅の中にいれにくくなるので、一年を通じて、快適に過ごせます。 また、どのくらい熱量が家の外に逃げるかを表したものをUA値(ユーエー値)といい、こちらも同様に数字が低い方が熱量が逃げにくくなります。
②一次エネルギー消費量等級
一次エネルギー消費量等級とは、1年間に住宅が消費するエネルギー量を段階性にして3~6の数字を表したもので、こちらも数字が高い方がエネルギー消費は少なくなります。一次エネルギーとは「自然から取得できるエネルギー」のことで、この消費が少ないほど温室効果ガスの削減や、大気汚染の低減につながり環境保全につながります。
2025年4月 省エネ基準適合の義務化
「2050年カーボンニュートラル 」の実現に向けて、建築物の省エネ性能の強化などをするために、2022年6月に建築物省エネ法が改正されました。法改正に伴い、2つの性能基準が等級4以上であることが義務付けられ、断熱等性能等級に関しては2022年3月まで最高水準であった等級4が最低水準へと推移します。
さまざまな種類の省エネ住宅
①長期優良住宅
長期優良住宅とは、長期にわたって良好な状態で住み続けることを目的として、国の定める基準を満たした住宅のことです。
認定基準には9つの項目があり、その項目を一定の水準以上で満たしたものになり、認定を得るのにお金や時間をかかりますがしっかりとした信用証明になります。
ちなみに、今回ご紹介した断熱性能等級は5,一次エネルギー消費量等級は6のクリアで長期優良住宅の認定基準になります。
②ZEH住宅
ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味になります。
具体的にいうと、家庭で使用するエネルギーと太陽光発電などで創るエネルギーをバランスして、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。それに加えて、断熱性能等級は5,一次エネルギー消費量等級は6の長期優良住宅と同じ水準に満たす必要があります。
③低炭素住宅
低炭素住宅とは、二酸化炭素の排出を抑えるための対策がとられた環境にやさしい住宅のことです。
一次エネルギー消費量等級6のラインに加えて、再生可能エネルギー利用設備が設けられており、省エネ効果による削減量+再生可能エネルギー利用設備で得られるエネルギー量=一次エネルギー消費量の50%以上 であることが求められる。
省エネ住宅のメリット
①補助金制度
省エネ住宅を建てることで、国や各自治体から補助金を受けることができますが、今からお伝えする2つは併用不可ですので、補助金額や条件をしっかり確認したうえで対象となるよりよい方を選択するようにしましょう。
●子育てエコホーム支援事業(2024年版)
子育てエコホーム支援事業とは、子育て・若者夫婦世帯に向けた支援事業です。
・補助金額:ZEH住宅の場合は一戸につき80万円、長期優良住宅の場合は100万円
・条件:子育て世代(申請時点で2004年4月2日以降に生まれた子供)か、若者夫婦世帯(申請時点において夫婦であり、いずれかが1982年4月2日以降に生まれている)対象者がいること
※予算上限があるためお早めの申請推奨。
●ZEH補助金(2024年版)
ZEH補助金とは、ZEH基準を満たした住宅を購入する人に向けた支援事業です。
・補助金額:一戸55万円(ZEH基準に加え、必要項目を更に満たした方は100万円)
・条件:ZEHの定義を満たしたうえで、SIIに登録されているZEHビルダー/プランナーが関与(建築、設計又は販売)する住宅であること
※公募期間が2024年4月26日~2025年1月7日までのためお早めの申請推奨。
参考:ZEH補助金 公式HP
②減税・税制控除・優遇
補助金制度に付け加え一定条件を満たすと、減税・税制控除や優遇措置なども受けられます。また下記4つの内、上2つは併用不可となります。
住宅ローン減税 | 住宅ローン減税とは、住宅ローン残高の0.7%を特例として原則13年間、所得税と住民税額の一部から控除されるというものです。 【年間の控除額上限】 ・長期優良住宅・低炭素住宅:31.5万円(35万円) ・ZEH水準省エネ住宅:24.5万円(31.5万円) ・省エネ基準適合住宅:21万円(28万円) 【控除額を決める借入額上限】 ・長期優良住宅・低炭素住宅:4500万円(5000万円) ・ZEH水準省エネ住宅:3500万円(4500万円) ・省エネ基準適合住宅:3000万円(4000万円) ※( )内は子育て世帯・若者夫婦世帯の上限 |
---|---|
認定住宅新築等特別税額控除 | 認定住宅新築等特別税額控除とは、住宅ローンを組んでいなくても利用できる税金の優遇制度です。 【条件】 長期優良住宅または低炭素住宅 【控除額】 1平米あたり45,300円×住宅の床面積で算出した金額 ※控除率は10%とし、最大控除額は650万円 |
贈与税の非課税枠 | 通常、直系の親族からの贈与にも基礎控除額である110万円を超えた金額には贈与税が課せられますが、認定住宅であれば軽減できるというものです。 【非課税限度額】 1000万円 |
フラット35金利の優遇 | 住宅ローンの種類の一つで、対象住宅であれば金利優遇が受けられる制度で、最大5年間可能です。 【年間金利引き下げ幅】 ・ZEH水準省エネ住宅:-0.75% ・省エネ基準適合住宅:-0.5% |
③光熱費が安い
省エネ住宅の建設や改修には、初期投資が必要ですが、その後の光熱費の削減効果により、投資は長期的に回収されます。では、具体的に年間の光熱費を、香川県と同じ省エネ基準区分の6に該当する東京で比較してみます。
●年間の光熱費比較(東京:地域区分6)
「一般的な住宅」 ¥283,325
「省エネ基準適合住宅」 ¥222,317
「ZEH水準省エネ住宅」 ¥159,362
上記のように、一般的な住宅とZEH水準省エネ住宅とでは約12万円の差額となり、長期的に考えると30年間で約360万円もの大幅な光熱費の節約になります。また断熱性能が高いので、外気の温度を吸収しにくく、そもそもの冷暖房費の節約にもつながります。
ナチュレのお家は「省エネ住宅」です!
ロータリー不動産が手掛けるコンセプト分譲地「ナチュレ」は、長期優良住宅認定を取得している省エネ住宅です。外の温度に影響されず、室内温度はいつでも落ち着ける快適温度で、美しい自然の中で毎日心地よい時間を過ごすことができます。
そんな憧れの町「ナチュレ」で、理想の暮らしを叶えませんか?
省エネ住宅の魅力を知って高品質の住宅に住もう
いかがでしたでしょうか?今回は省エネ住宅の性能や種類、メリットについて詳しくご紹介しました。
住宅を購入する際に、外観や立地などの外面的なことだけでなく、内面的な性能や品質のことも調べたうえでしっかり住宅を選ぶようにしましょう。
省エネ住宅を選択することは、環境に良い住宅で快適に過ごすこともでき、節約への最大の近道にもつながります。
省エネ住宅に興味がわいた方はぜひ、ナチュレのお家をご覧ください。充実した性能の話はもちろん、外観の美しさや住みやすさを最大限に考え抜いた快適な室内もゆっくり見学することができます!ぜひ、お待ちしております♪