2025.12.12/column
【新築検討中の方へ】冬でも“乾燥しにくい家”をつくるための設備・仕様まとめ

皆さん、こんにちは。ナチュレアンドホーム広報部です。
冬になると「朝起きると喉がカラカラ」「子どもが風邪をひきやすい」「肌が乾燥してかゆい」など、乾燥による悩みが増える季節です。特に新築を検討しているご家庭では、「せっかく建てるなら、冬でも乾燥しにくい家にしたい」と感じる方も多いでしょう。
ここでは、子育て世帯や戸建てを検討する方に向けて、
「乾燥しにくい家」を実現するための設備・仕様をわかりやすくまとめました。
冬のタイミングで読むからこそ実感しやすい“リアルな乾燥対策”として、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1 なぜ新築は冬に乾燥しやすいのか?
- 2 乾燥しにくい家”をつくるための設備・仕様
- 乾燥しにくい家づくりのポイント①
高気密・高断熱で湿度を一定に保ちやすくする - 乾燥しにくい家づくりのポイント②
窓は樹脂サッシ+高断熱ガラスを選ぶ - 乾燥しにくい家づくりのポイント③
室内干しスペースを計画する - 乾燥しにくい家づくりのポイント④
調湿性能のある「塗り壁(ぬりかべ)」を採用する - 乾燥しにくい家づくりのポイント⑤
第三種換気でも“乾燥しすぎない方法”を知る - 乾燥しにくい家づくりのポイント⑥
間取りの工夫で“湿度の流れ”を整える - 3 乾燥に強いナチュレアンドホームのお家
- 4 まとめ:乾燥しにくい家は“最初のつくり方”で決まる
なぜ新築は冬に乾燥しやすいのか?
新築住宅は高気密高断熱が進み、すき間が少なく、冬でも室内の温度が下がりにくい家が増えています。一方で、高気密の家は室内の湿度も一定に保ちやすいものの、暖房の使用量が増える冬はどうしても乾燥しやすくなります。
理由は主に以下の3つです。
▪ 暖房によって空気が乾燥する
暖房を使うと空気が暖められ相対湿度が下がります。
たとえば同じ湿度50%でも20℃と10℃では湿度の「感じ方」が全く違い、温かいほど乾燥を強く感じます。
▪ 換気による外気の流入
現行の住宅は、すべて24時間換気が義務化されています。
冬の外気は湿度が非常に低いため、第三種換気で外気が入ると室内が乾燥しやすくなります。
▪ 気密の高さで“加湿しても逃げにくい”
良いことのように聞こえますが、「乾燥した空気が入る→加湿する→換気でまた乾燥した空気が入る」の繰り返しで乾燥が進む場合があります。
つまり、乾燥を防ぐには「暖房の使い方」だけでは不十分。住宅性能そのもので、乾燥しにくい家をつくることがとても重要です。
乾燥しにくい家”をつくるための設備・仕様
乾燥しにくい家づくりのポイント①
高気密・高断熱で湿度を一定に保ちやすくする
乾燥対策と言えば加湿器が思い浮かびますが、実は「家そのものの性能」が大きく影響します。
高気密高断熱の家では、外気の影響を受けにくく、急激に乾燥することを防げます。
反対に、気密が低い家では隙間から外気が入り込み、どれだけ加湿しても乾燥しやすい状態になります。
● なぜ高気密だと乾燥しにくいのか?
・室内の湿度が逃げにくい
・加湿効率が高い
・外の乾燥した空気が入る量が少ない
・温度にムラが出ないため結露も抑えられ、営業トークとしても一貫性がある
特に子育て世帯では、
「冬に子どもが風邪をひきにくいかどうか」
「夜寝ている間に乾燥しすぎないか」
という点は非常に重要ですよね。
高気密高断熱は“乾燥しにくい家”をつくる上での大前提とも言えます。
乾燥しにくい家づくりのポイント②
窓は樹脂サッシ+高断熱ガラスを選ぶ
乾燥対策と窓が関係あるの?と思われるかもしれませんが、実はとても大きく影響します。
● なぜ窓が乾燥に関わるのか?
窓は家の中で最も熱が逃げやすい場所。
窓の断熱性能が低いと、室内が冷えやすく、暖房を強く使う必要が出てきます。
暖房を強く使う
→ 空気が乾燥する
→ 乾燥を防ぐためにさらに加湿
→ 結露しやすくなる
という悪循環が起きてしまいます。
● 樹脂サッシのメリット
・熱を通しにくく、室内の温度を一定に保つ
・暖房の使いすぎを防ぎ、乾燥が進みにくい
・子どもが触れても冷たく感じづらい
樹脂サッシ+高断熱ガラスは、乾燥だけでなく結露対策やカビ予防にもつながり、子育て家庭にとってメリットが大きい仕様です。
乾燥しにくい家づくりのポイント③
室内干しスペースを計画する
実は“乾燥対策として最もコスパが良い方法”が 室内干し です。
冬は湿度が低いので、室内干しをすると自然と湿度が上がり、部屋全体の乾燥をやわらげてくれます。
● 室内干しが乾燥対策に向いている理由
・洗濯物の水分が自然に部屋に広がる
・乾きが早い季節なので嫌なニオイも出にくい
・子育て家庭では洗濯量が多いため、加湿効果も大きい
・「干す場所が決まっている」ことでストレスが減る
特に新築計画では、
・脱衣室に物干し
・廊下にホスクリーン
・ファミクロ横のランドリールーム
など、生活動線に合わせて“干しやすい場所”を計画するだけで乾燥対策になります。
乾燥しにくい家づくりのポイント④
調湿性能のある「塗り壁(ぬりかべ)」を採用する
ここが最も大きなポイントです。
乾燥対策として非常に効果的なのが、調湿性能を持つ塗り壁(ぬりかべ)。
漆喰や珪藻土に近い性質を持つ塗り壁材は、湿度が高いときは湿気を吸い、乾燥すると湿気を放出するという「天然の湿度コントロール」ができる建材です。
● 塗り壁が乾燥対策として優秀な理由
・室内の湿度を自動で調整してくれる
・過度な乾燥を防ぎ、快適な湿度を保つ
・呼吸する壁のように湿度を吸ったり吐いたりする
・加湿器だけに頼らなくても室内環境が安定する
特に冬は乾燥が進みがちですが、塗り壁があると“必要なときだけ湿度を補ってくれる”ため、自然な加湿が期待できます。
さらに、
・ニオイを吸収
・化学物質が少なく子どもに優しい
など子育て家庭に嬉しいメリットもあります。
新築時にしかできない選択だからこそ、乾燥しにくい家を目指すなら「塗り壁(ぬりかべ)」は強くおすすめできる仕様です。
乾燥しにくい家づくりのポイント⑤
第三種換気でも“乾燥しすぎない方法”を知る
現行の住宅では24時間換気が必須で、多くの家が第三種換気を採用しています。
第三種換気は外の空気をそのまま取り込むため、冬は乾燥しやすいという弱点があります。
しかし、以下の工夫をすることで乾燥を抑えることができます。
● 第三種換気で乾燥を抑えるコツ
1.吸気口にフィルターを付けて外気の冷たさを軽減
2.換気量を適切に調整する(強・弱モードの使い分け)
3.室内干しや塗り壁による自然な加湿を取り入れる
4.窓の断熱性を高めて暖房効率を上げる
つまり、第三種換気だから乾燥するのではなく、家の作り方や暮らし方によって大きく改善できます。
乾燥しにくい家づくりのポイント⑥
間取りの工夫で“湿度の流れ”を整える
乾燥しにくい家は、湿度が滞留しすぎず、必要な場所に行き渡る家です。
●洗濯物を干すスペースをリビング近くに
● 寝室に湿度が届くように廊下を短く
● 収納で空気が止まらない動線づくり
● リビングの天井を少し高くして湿度を分散
大がかりな設備を入れなくても、間取りで乾燥対策ができます。
特に子育て家庭では、寝室や子ども部屋が乾燥しすぎないよう、空気が流れる設計が重要です。
乾燥に強いナチュレアンドホームのお家
ナチュレアンドホームのお家は“乾燥対策”を意識したお家づくりを心がけています。
上記で説明した5つのポイントをすべて実現した乾燥に強いお家です。
冬を快適に過ごせるナチュレアンドホームのお家をぜひ体感してみませんか?
ご興味ある方はぜひナチュレアンドホームのモデルハウスにお越しください♪
まとめ:乾燥しにくい家は“最初のつくり方”で決まる
冬の乾燥は、日常生活に大きな影響を与える問題です。
しかし、新築時に次のポイントを押さえておけば、乾燥しにくい家を実現できます。
乾燥しやすい季節だからこそ、新築計画の段階で“乾燥しにくい家”を目指してみませんか?

