2024.06.28/column
【2024年版】年々引き下がる住宅ローン減税の控除額とは。
皆さん、こんにちは。ナチュレ広報部です。
住宅ローン減税という言葉をご存じでしょうか?マイホーム購入時に住宅ローンを組むことで利用できる減税制度の1つですが、年々減税できる金額が少なくなってきており、今後も更に引き下がってしまう可能性があります。
そこで今回のコラムでは、今までと現在の減税額の比較とどのような住宅がより減税額が大きくなるか詳しく解説していきますので、住宅購入を検討している方はぜひ参考にしてください!
住宅ローン減税とは
住宅ローン減税とは、住宅ローンを組んで住宅を購入した場合に所得税や住民税の一部が控除される制度です。 住宅購入者の税負担を少しでも軽減するために行われている制度ですが、定期的に税制改正が行われておりここ1~2年でも変更が施されているので調べる際は注意しましょう。
減税対象の適用要件
新築住宅と中古住宅とで内容が若干異なりますが、今回は新築住宅の適用要件をまとめます。
1.減税を受ける者が、住宅の引渡し日または工事の完了から6ヵ月以内に居住すること。
2.特別控除を受ける年の合計所得金額が2,000万円以下であること。
3.対象となる住宅の床面積が50平方メートル以上であり、床面積の2分の1以上が自身の居住用であること。
※ただし、合計所得金額1,000万円以下の場合で、2023年末までに建築確認を受けた新築住宅の場合は住宅の床面積が40平方メートル以上50平方メートル未満
4.対象となる住宅に対して10年以上にわたるローンがあること。
5.居住用にした年とその年の前後2年ずつを合わせた計5年間に、居住用財産の譲渡による長期譲渡所得の課税の特例といった適用を受けていないこと。
控除額上限と借入限度額
では実際の控除額上限と借入限度額を税制改正前と後で比較してみてみましょう。
また、住宅には住宅の良し悪しを測る認定がいくつか区分分けされており、どの認定を取得しているかによって、控除額や借入限度額も変わってきます。
長期優良住宅・低炭素住宅 | 【年間控除額上限・借入限度額】 ●2022・2023年 ・35万円/年・5,000万円 ●2024・2025年 ・31.5万円/年・4,500万円 |
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ZEH水準省エネ住宅 | 【年間控除額上限・借入限度額】 ●2022・2023年 ・31.5万円/年・4,500万円 ●2024・2025年 ・24.5万円/年・3,500万円 |
省エネ基準適合住宅 | 【年間控除額上限・借入限度額】 ●2022・2023年 ・28万円/年・4,000万円 ●2024・2025年 ・21万円/年・3,000万円 |
その他の住宅 | 【年間控除額上限・借入限度額】 ●2022・2023年 21万円/年・3,000万円 ●2024・2025年 ・0万円/年・0万円 (14万円/年・2,000万円) ※()内は、2023年12月31日までの建築確認を受けた住宅、あるいは2024年6月30日までに建築された住宅が対象。 |
上の表を見てわかるように、どの認定住宅も税制改正後に控除額上限も借入限度額も下がっており、認定を取得していないその他の住宅に至っては、2024年より住宅ローン減税の適用対象外となってしまいました。
また認定の種類によってもいずれの金額も変動し、認定の取得条件が厳しいものになるにつれ、購入時の優遇は良くなります。
2024年特例措置 限度額引き上げ
●対象世帯(下記いずれか1つで良い)
・子育て世帯(申請時点で2004年4月2日以降に生まれた子供がいる)
・若者夫婦世帯(申請時点において夫婦であり、いずれかが1982年4月2日以降に生まれている対象者がいること)
●対象住宅
・長期優良住宅・低炭素住宅:5,000万円
・ZEH水準省エネ住宅:4,500万円
・省エネ基準適合住宅:4,000万円
参考:国土交通省 公式HP
実際にいくら返ってくる?
では実際に認定を取得している住宅がどれだけ減税の還元を受けられるかシミュレーションしてみます。今回は1番控除額が高い長期優良住宅をモデルケースにして計算します。控除額の計算方法は、
年末時点の住宅ローン残高 × 0.7%で算出し、2024年現在は13年間減税の還元が受けられます。
【条件】
・住宅購入価格:3,000万円
・全期間固定金利:1.2%
・ローン返済期間:35年
・総返済額:36,754,301円
・毎月の返済額:87,510円
年数 | 年末のローン残高(円) | 控除額(万円) |
1 | 29,306,067 | 20.5 |
2 | 28,603,759 | 20.0 |
3 | 27,892,976 | 19.5 |
4 | 27,173,618 | 19.0 |
5 | 26,445,579 | 18.5 |
6 | 25,708,756 | 17.9 |
7 | 24,963,043 | 17.4 |
8 | 24,208,330 | 16.9 |
9 | 23,444,513 | 16.4 |
10 | 22,671,479 | 15.8 |
11 | 21,889,116 | 15.3 |
12 | 21,097,315 | 14.7 |
13 | 20,295,960 | 14.2 |
合計 | 226.1 |
長期優良住宅で上記のような条件だと、13年間で、226万円もの還元を受けることができます。また、平均して毎年17.4万円の控除が受けられ、控除措置が受けられないその他の住宅と比較すると大きな差が生まれます。
ナチュレのお家はどの住宅に該当する?
住宅ローン減税を活用して快適な住宅に住もう
いかがでしょうか。住宅ローンの控除額は年々少なくなっており、2026年以降どうなるかはまだ不透明ですが、控除額が今後上がることはなかなか期待できないと言えるでしょう。住宅購入を検討している方は、ぜひ早めの購入を推奨いたします。購入する時期が1年ずれることで何十万も損をしてしまうと非常にもったいないですよね。
また、住宅を決める際には、今回ご紹介した認定を取得しているかも抜かりなく確認することが重要です。
長期優良住宅を取得しているナチュレでは、定期的にモデルハウスの見学会や住宅購入にあたっての相談会を実施しており、皆さまの不安や疑問を解消いたします。
ご興味がございましたらぜひナチュレのイベントにお越しください!皆さまのご来場、心よりお待ちしております。